ヒアルロン酸とリポレーザーの使い分け

 法令線と口横のたるみは、互いに合わさって、年齢を感じさせる元となります。たるみは、糸での引き上げ(アプトス)も有効ですが、ここでは、ヒアルロン酸とリポレーザーとの組み合わせでの改善例を示します。

 術前です。

 術直後です。鼻横から口角にかけての法令線に、ヒアルロン酸を注射して、「へこみ」を盛り上げたところです。

その後ときどきヒアルロン酸追加で維持していました。下の写真は上の写真から2年後で、法令線の「へこみ」は浅いのですが、口横のたるみのために、少し年齢を感じられるようになってきました。

 糸での引き上げ(アプトス)で持ち上げてやることも有効なのですが、この方の場合は、糸にどうしても抵抗感があるとのことなので、リポレーザーで下がっている脂肪を焼くことにしました。
 下図はデザインです。

 半年後です。やや改善していますが、もう少し軽くしたいとのことで、2回目施術しました。(下々図は2回目のリポレーザーのデザイン)
 

 下の写真は2回目のリポレーザーから、さらに半年後です。口横のたるみが軽くなり、若返った印象に整いました。

 以上、ヒアルロン酸とリポレーザーの口周りへの使い分けについての解説でした。
 「へこみ」はヒアルロン酸で埋めて、「ふくらみ」はリポレーザーで削る、ってことですね。彫刻や人形制作のお顔の仕上げみたいなものだと思います。ほんのちょっとした違いで、お顔は映えます。
(2011.2.24記)